現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」
〜「本当に儲かった!」と話題の大学講義を紙上実況中継〜


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目 次

 はじめに−−はじめまして。宜しくお願いいたします。
第0章 授業の前に
1. この際ですから、きちんと勉強しちゃいましょう。
2. 小さな勉強、大きな実践!
3. どういう人が「株で儲けているのか」が、18年かけてやっとわかったぞ!
4. 読者の皆様に知っていただきたいこと
(1) 「バリュー投資」とは?
(2) 昨今流行のデイトレについて
(3) 株式投資信託はオススメできない
(4) 危険な「隠れ仕手系情報」を見抜きましょう!


 第1章 株式投資のススメ−−バラ色の人生設計を描こう
[1] まずは、株への恐怖心をなくして下さい
1. 「株は苦手だ」という方へ
2. 「株は恐いよ」という方へ
3. 「昔、すごく損をしたから、もう懲りた」という方へ
4. 「株は嫌いだ」という方へ
[2] 複利のチカラ!!
1. キャッシュフロー・クォドラント  
2. 複利のチカラ  
3. 複利のチカラ(応用編)  

本書の初版に訂正がございます。
39頁1行目と40頁16行目
 2006年末 → 2007年末
39頁3行目
 2005年の年初 → 2005年度の当初
39頁下から7行目 0.375 → 0.333


4. 税金以外の支出はしないこと!  
5. 住宅はローンで買わないこと!
6. 人生設計を立てる−−40代リタイヤも夢じゃない!
[3] 最後に申し上げておきたいこと
1. 株はバクチではない! 株式投資は科学です!  
2. 目先の利益を追わないで下さい!  
3. 目指すは「毛並みの良い投資家」!  
4. 「お母さん株」をなくしてしまおう


 第2章 それでも知っておいた方がいい株式投資の基礎知識−−株価の決定要素
[1] 株価情報の管理の仕方
1. 記録方法  
2. 株取引の利益は不労所得ではない!
[2] 株価を決定する三大要素
[3] 個別材料は単なる思い込みが多い
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 第3章 Prof.サカキ式株式投資法−−投資すべき株はこうやって判断する!
[1] どんな株に投資すればいいのか−−銘柄の選別
1. 銘柄選別の基準は極めてシンプル
2. 今買うならコレ!の必勝銘柄  
3. 基準その1.東証一部上場  
4. 基準その2.一株純資産(BPS)が1,500円以上  
5. 基準その3.自己資本比率が75%以上
6. 「どの株を買うか」は利益ではなく、安全性や安定性を基準に
  すべし! 7. まとめ−−究極の銘柄選別のための基準
[2] 買い値の決定
1. いくらで買うかの基準 「PBRが0.5以下の株価」 
2. いつ買うかの基準  
3. まとめ〜買いの基準〜  
4. なぜPBRは「0.5」以下なのか?  
5. 実際の投資計画の策定
6. 損切りは不要!
7. 株価の底値を知る普遍的公式!
[3] 売り値の決定
[4] Prof.サカキ式投資法のまとめ
[5] 株式投資の全てのリスクを回避しているProf.サカキ式投資法の安全性
[6]バフェット式投資法との比較
1. バフェット式株式投資法とは?  
2. Prof.サカキ式株式投資法の優位性


 第4章 Prof. サカキ式株式投資法の投資効率 実証編
[1] 絶好の投資チャンスが次々と!
[2] 東北大学経済学部 榊原ゼミの実績
1. 2002年度第1回  
2. 2002年度第2回  
3. 2003年度第1回  
4. 2003年度第2回  
5. 2004年度第1回  
6. これらの実例にみる投資効率  
7. 付録〜青山学院大学MBA 榊原ゼミの成果〜
8. 第4章のまとめ

コーヒーブレイク
セルシオを買えるようになったら、実はフェラーリが買える!?


 第5章 個別銘柄のケース分析編−−より具体的な投資法を身につける
[1] 個別銘柄のケース分析の手法〜島忠(8184)をサンプルとして〜
1. データの準備
2. 予想BPSを求める
3. 周期を推定する
4. 株価の予測
5. 時期の予測
6. まとめ
[2] ケース分析<具体例>
1. MARUWA(5344)  
2. ツツミ(7937)
   <<コーヒーブレイク>>
   〜1円からできて、絶対に損のない楽しい財テク?!〜
3. 双葉電子(6986)  
4. ノーリツ鋼機(7744(大))  

本書の初版に訂正がございます。
p.224 下から4行目
 2005年5月 → 2004年5月


5. 東京応用化学(4186)
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 第6章 総まとめ 〜株式投資 究極の必勝法〜
[1]今さらながらの「インターネットのチカラ」のスゴさ?!
[2] Prof.サカキ式投資法のまとめ <総論編>
[3] Prof.サカキ式投資法のまとめ <ケース分析編>
[4] 今後の課題
1. 個別銘柄のケース分析の充実  
2. 成長株発掘法の紹介


 あとがき


 付論 〜株価の決定要素<再論>〜
[1]マクロ的要因
1. 金利水準  
2. 為替水準  
3. 国内政局
[2]国際的要因
1. New York Dow(ニューヨーク・ダウ)  
2. 原油価格  
3. 政変・事変(戦争・テロなど)





著 書 よ り

 本書の「はじめに」より抜粋

株式投資のお話をするに先立ちまして、株式投資に関連して、ごく簡単な自己紹介をさせていただきたいと思います。  

私は現在、青山学院大学の大学院国際マネジメント研究科(いわゆるビジネス・スクール)で会計学の教授をしています。ですから、株式投資について「会計学」の視点からお話します。

「会計学」と言うと、難しく聞こえるようですが、ものすごく「わかりやすく」お話ししますから、心配御無用です。

私の投資経験は足かけ18年に及びます。1987年から現在まで、株式投資を大なり小なり継続的に行ってきました。大儲けをした経験も、大損した経験もあります。そして実は、私の18年にわたる投資経験のうちの最初の10年は「暗黒時代」でした。バブル経済の真っ最中からバブルの崩壊にかけて、大儲けもしましたが、それでも「暗黒時代」だったのです。(もちろん、大損もしましたので、その意味でも「暗黒時代」でした。)

しかし、今から思うに、この時期が「暗黒」だったと思う最も大きな理由は、私の最初の10年が、自らの投資手法(戦略)が極めてポリシーのない(ノンポリな、つまり稚拙な)ものだったからということです。「この銘柄が儲かる」と聞けば、それを買い、儲けたり損したり。「この銘柄が安くなったぞ」と思えば、それを買い、儲けたり損したり。

多くの個人投資かがそうであるように、「噂」や「思い込み」だけで株を売り買いしては、利益や損失を経験して、儲かればその分をつかってしまい、損すれば嫌な気分になる。こういう投資経験をしてきたことを考えると、私は1998年までの自らを「育ちの悪い投資家」だったと思っています。

しかし、1998年に息子が誕生したことを機に、投資手法を洗練させ、会計学の理論を応用して、徐々に堅実・確実な投資戦略を策定するようになってからというもの、この7年間は無敗(損失額ほぼゼロ)を続け、少ない資金枠ではありますが、年間で30%の利回りを達成してきています。

まさに、「株の必勝法」を編み出したのです。こうした経験の中から培ってきた、ユニークな必勝法を本書でお伝えしたいと思います。

そんなこんなで、今となっては、「暗黒時代」の経験も、まんざら悪くなかったのかな、と考えるようになってきましたが、それでも、本書を手にされた方々は、私のような「遠回り」をすることなく、是非とも早い段階で「毛並みの良い投資家」になっていただきたいのです。これが本書を著そうと考えた最大の動機です。

本書は、「株の入門者」の方々を始めとして、株取引の中級者・上級者の方々にも、本書の内容は一定の示唆をお示しするものとなると自負しております。

本書の内容は、これまでの「株の本」の、どの本にも書いていない斬新なものです。本書で書くことは、学問的理論を基礎にしながら、それを応用して、徹底的に実践的なものに焼き直して、実用的なツールにしたものです。

そして、ここでお伝えすることは、株式投資に関して学問的な領域から引っぱり出してきたことだけではありません。株式投資に必要な基礎知識から始めて、「お金に関するインテリジェンス」の向上に資するような、「目からウロコ」の知識を満載しています。

では、少しの間、「株式投資の新たな世界」にお付き合い下さい。
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