兜町大学教授の教え 無料メルマガ No.256 (2024年1月16日)


「もっと高くなるとしても、高値追いは禁物」


 いつものように、市況を展望しますが、
その前に「1月27日と2月18日に行う
2つの勉強会」について告知をさせて
下さい。


[0−1] 「早稲田大学での勉強会」

 1月27日(土)に、早稲田大学の高田馬場
キャンパスの「早稲田大学エクステンション
センター」において、2コマ(休憩25分を
挟んで3時間)の勉強会に登壇します。

 先日、定員50名の教室が満員になりまして、
「キャンセル待ち」になっていましたが、
先週、定員70名の教室に変更されました。
 残数が僅かであろうと思いますので、
お早めにお申し込み下さい。

 開始時刻は13時10分からで、終了予定
時刻は16時35分です。

 内容の詳細とお申し込みは、コチラ↓を
ご覧下さい。

https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/59683/

 参加費は「ビジター価格が6,831円」で、
「会員価格が5,940円」です。2コマ
(3時間)の受講料としましては、かなり
お手頃な価格です。
 早稲田大学という教育機関だからこそ
実現できる良心的な価格だと思います。

 内容は、

1.1月27日(土)における市況展望
2.60歳までに「お金の自由」を
  手に入れるための考え方について
  〜私のこの3年間の経験も加味して〜
3.安定高配当企業への投資の手法を
  基礎から具体的に学ぶ
4.時間があれば、質疑応答

といったものを予定しています。

 極めて勝率が高いProf.サカキ式投資法を
基礎から修得していただく好機をお見逃しなく!

 皆様のお申し込みをお待ちしております!


[0−2] 「講演会」の告知です

 また、2月18日(日)には、
「2024年2月 早稲田大学 補講」
と題しまして、Prof. SAKAKI塾主宰の
講演会を開催いたします。

 1月27日(土)の「早稲田大学での勉強会」
では、基礎的なことからお話しします。そして、
この「早稲田大学補講」では、1月27日(土)
の2コマだけではお話しきれなかった話題や、
やや応用的な内容、そして、「株式投資で
負けない秘訣」や「今、注目の個別銘柄」
の検討など、盛りだくさんの内容を予定して
います。

 詳細は、当サイトの「講習会受付」のページ

http://www.prof-sakaki.com/zemi/lecture/lecture_240218.html

をご参照下さい。

 このメールでも、場所と日程と料金等の
要点部分をお知らせいたします。


<以下は、開催告知の要点です>

場所:東京・渋谷
   TKPガーデンシティ渋谷 1階の「ホールB」

日程:2月18日(日)13時30分〜16時30分
    (途中に15分程度の休憩1回を含む。)

予定内容:
1.市況展望
2.株式投資で負けない秘訣
3.「パッシブ投資」の最新データについて
4.今、狙える個別銘柄の検討
5.サカキ式デイトレの手法と要点
6.質疑応答(時間があれば。)

料金:
基本料金 ----- 25,000円
準塾生割引 --- 20,000円
本塾生割引 --- 15,000円
VIP塾生割引 ---10,000円

<開催告知の要点は以上です。>


 60名様程度の人数限定で、先着順です。
このメルマガの読者様には、先行予約枠を
設けます。
 1ヵ月も先のことですが、先着順です
ので、お早めにお申し込み下さい。

 お申し込みは、メールにて!

 メールのタイトルを「2月18日 受講希望」
としていただいて、

・お名前(ふりがなも付記して下さい)
・ご年齢
・ご住所
・Prof. SAKAKI塾の塾生様か否か

を明記の上、sakaki@prof-sakaki.comまで
どうぞご一報下さい。折り返し、受付確認
のメールを差し上げます。

 この件につきましては、2月15日に配信
予定のメルマガでも再度、リマインダー
としてご案内をさせていただくかもしれ
ません。


[1]  市況展望 (執筆日時:1月15日 26時)

(1) 過去1ヵ月間の日経平均株価の推移

 1月1日にも無料メルマガを配信しました
ので、ここでは1月4日以降の日経平均株価
の推移を辿ってみます。

 1月4日の大発会の日は、前日比で270円
ほど低く寄り付きましたが、1月1日に能登
半島で震災があったことを受けて、寄り付き
の直後から株価は急落して「32,693円」まで
下がりました。
 その急な下がり方は、やや不自然で、震災
を受けた狼狽売りのような下落でした。
 その安値を尻目に、その後、日経平均株価
は、ほぼ一辺倒に上昇して、1月15日には
「35,800円を超える水準にまで上昇してきて
います。
 日経平均株価の日足チャートが、昨年の
年末の時点において、2023年10月末の
「二番底」を底にした、「上に放れる
三角保ち合い」を形成していたため、年初
からは上に放れる可能性が高いと予想して
いました。
 年初こそ、震災の影響で低く始まりました
が、予想通り、というか、予想以上に強く
上に放れて一気に上昇してきました。

 今年の年初からは、「新NISA」が
始まったということもあって、個人投資家
の買い意欲も旺盛となり、それを当て込んだ
外国人投資家の買いも入っていると伝え
られています。
 ドル円相場も、まだ比較的円安の水準
(144円−145円)にありますので、外国人
投資家は、ここから先の円高基調を当て
込んでいるということも考えられます。
 外国人投資家にとっては、為替が円高
に振れれば、それだけでも為替メリット
が得られますので、初期の円高局面、
すなわち、「まだ円安水準にあるが、
これから円安に進むであろうと想定される
局面では、外国人投資家は買いを強めて
くる、というわけです。


(2) 日経平均株価の行方

 しかしながら、買われた後には、売り
が待っています。ですから、「高値追いは
禁物」です。
 為替がある程度円高に振れた場合には、
外国人投資家は買ったものを売ってきます。
 ですから、高値圏では、

・利益があるものは売る
・利益を得て売っても、すぐに次を買おう
 としない
・原則的に、新規では買わない
・例外的に、新規で買う場合は、超短期の
 トレードに限定する
・含み損の解消を待つ

という5つを徹底する局面です。

 そして、こういった状況になりますと、
「日経平均株価は、どこまで上がるのか!?」
が気になります。

 そこで、いつものように客観的かつ冷静に、
高値の予想をしてみます。
 当面の高値は「36,300円前後」ではないか
と予想しています。15日の日経平均のEPS
の値が「2,269円」ですので、日経平均の
PERの値高値の値を「16.0倍」とすると、

 2,269円 × 16.0 = 36,304円

となるからです。

 また、本日の13時12分に「36,008円」
の高値が付きましたので、本日が当面の
最高値になる可能性もありますが、16日の
未明に、シカゴ市場の日経平均先物の値が
「36,160円」になっているので、16日の
東京市場でも、またもっと高くなるかも
しれません。

 しかしながら、当面の高値の予想値
である「36,300円前後」と「36,008円」
は300円くらいしか違いません。この
違いは1%以内ですから、そのくらいは、
ほぼ誤差です。

 そしてここで、本日の終値ベースでの
日経平均の諸指標を見ておきます。

PERの値 −− 15.82倍
PBRの値 −−  1.40倍
<オシレータ指標>
RSIの値 −− 69.83(週足)
RSIの値 −− 77.26(日足)
ストキャスティクスの値 −− 96.93(週足)
ストキャスティクスの値 −− 95.58(日足)

 PERの値が「15.82倍」を超えたのは、
昨年の9月20日以来です。昨年の9月14日
から20日までが、「15.91倍〜16.11倍」
でしたが、9月15日の「33,533円」が
終値ベースの当時の最高値になっています。
 その19日後の10月4日には「30,487円」
まで下がっています。19日で「9.1%」の
下落です。
 また、PERの値が「15.82倍」を
超えたのを探しますと、コロナ時代の
異常時を除くと、「2018年1月23日」に
1日だけ「15.81倍」を付けたのと、
「2017年4月25日〜28日」に3日だけ
「15.92倍〜16.11倍」を付けたのくらい
しか見当たりません。
 日経平均のPERの今の水準は、
6〜7年ぶりの高値なのです。

 ただし、その前を遡ると、2016年
12月1日〜2017年3月末までは、
「15.80倍〜16.64倍」を付けでいます
ので、日経平均のPERの値に関しては、
「時代によってレンジが変わる」
ということも言えます。

 ただ、それにしましても、2016年12月
16日に、当時のPERの値の最高値である
「16.64倍」を付けていた日のPBRの値
は「1.37倍」ですので、本日のPBRの値
が「1.40倍」であることを勘案しますと、
やはり本日の水準は、かなり高いと言わざる
を得ません。

 なお、日経平均のPERの値とPBR
の値は、アベノミクスの開始時から2015年
の夏までの2年8ヵ月は、非常に高水準の
時期が続きました。「非常に高水準」と
いうのは、次のようなものです。

<1> 2012年12月12日から2013年5月22日まで
「野田元総理の自爆テロ解散」〜「2013年
5月 バーナンキショック」前まで

PERの値は「15.42倍〜23.41倍」
PBRの値は「 0.99倍〜 1.49倍」

<2> 2014年10月31日から2015年8月10日まで
「黒田バズーカ2(ハロウィン緩和)」
〜「2015年 チャイナショック」前まで

PERの値は「15.28倍〜18.19倍」
PBRの値は「 1.34倍〜 1.56倍」

 このように、政治経済の大きな潮流の
変化がある時には、日経平均のPERと
PBRの値は水準を切り上げる時期が
あります。
 ですから、これから先の半年か1年
くらいの間は、日経平均のPERと
PBRの値が、その水準を切り上げる
時期になるのかもしれません。

 それにしましても、日足と週足の
オシレータ指標(RSIとストキャスティクス
の値)は、すべての値が猛烈に高い
です。
 ですから、ここはやはり「高値圏
である」という認識が必要でしょう。

 なお、もしもこのままどんどん
上がっていくような場合でも、過去の
経験から、
「大きく下がるのを待てばいい」
ということがハッキリわかっています。

 上記<1>の「アベノミクス」や
<2>の「ハロウィン緩和」の時でさえ、
<1>では、株価上昇開始から6ヵ月後
に「バーナンキショック」、<2>では、
株価上昇開始から9ヵ月後に「チャイナ
ショック」がぞれぞれ起こって、株価が
急落しています。
 そういった急落が起こってから
冷静な分析をして、底値を見極めて、
仕切り直せばいいのです。

 22日と23日には、日銀の政策決定
会合があります。
 そこで、想定外の発表があれば
株価は調整局面に移行します。
 日銀は、どうせ「見せかけの政策」
しか打ち出さないでしょうから、
大きな暴落はないでしょうし、むしろ
アク抜けして、24日からはさらに上昇
速度を早めるかもしれません。
 しかし、その次には第3四半期決算
シーズンがあります。よほど良い決算
内容でない限り、日経平均株価全体が
どんどん上がっていくのは、かなり
無理があるでしょう。

 先のことは神様しかわかりませんが、
過度な楽観は禁物です。


(3) 過去のデータを調べてみましょう

 すぐ上の(2)でも少し見ましたが、
このメルマガの最後に、
「過去20年における株価の大幅な上昇
局面と、その後の下落」
について調べてみました。

 ここでの「大幅な上昇」の定義は、
「年初来高値を上に抜けて、3ヵ月
以上連続して上昇した場合」
とします。
 そして「上昇率」は、上昇前の安値
から最高値までで計算します。
 過去20年の月足チャートで調べました。

上昇1.2005年4月〜2006年4月(13ヵ月)
・上昇要因−−プチバブル
・株価−−−10,770円〜17.563円
・上昇率−−63.1%

下落1.2006年4月〜2006年6月(3ヵ月)
・下落要因−−プチバブル崩壊
・株価−−−17.563円〜14,045円
・下落率−−20.0%

上昇2.2006年6月〜2007年2月(9ヵ月)
・上昇要因−−プチバブル2
・株価−−−14,045円〜18.300円
・上昇率−−30.3%

下落2.2007年6月〜2007年8月(3ヵ月)
・下落要因−−サブプライムローン問題
・株価−−−18.297円〜15,262円
・下落率−−16.6%
 ただし、この後はサブプライムローン
問題からリーマンショックの大暴落へ。

上昇3.2009年2月〜2009年8月(7ヵ月)
・上昇要因−−リーマンショックからの回復
・株価−−−7,155円〜10.767円
・上昇率−−50.5%

下落3.2009年8月〜2009年11月(4ヵ月)
・下落要因−−民主党政権への失望
・株価−−−10.767円〜9,076円
・下落率−−15.7%

上昇4.2012年10月〜2013年5月(7ヵ月)
・上昇要因−−アベノミクス
・株価−−−8,488円〜15.924円
・上昇率−−87.6%

下落4.2013年5月〜2016年6月(2ヵ月)
・下落要因−−バーナンキショック
・株価−−−15.924円〜12,415円
・下落率−−21.8%

上昇5.2014年10月〜2015年6月(9ヵ月)
・上昇要因−−アベノミクス2 ハロウィン緩和
・株価−−−14,529円〜20.952円
・上昇率−−44.2%

下落5.2014年8月〜2014年9月(2ヵ月)
・下落要因−−チャイナショック
・株価−−−20.946円〜16,901円
・下落率−−19.3%

上昇6.2017年9月〜2018年1月(5ヵ月)
・上昇要因−−世界同時株高
・株価−−−19,239円〜24.129円
・上昇率−−25.4%

下落6.2018年1月〜2018年3月(3ヵ月)
・下落要因−−NY市場の急落
・株価−−−24.129円〜20,347円
・下落率−−15.7%

上昇7.2019年8月〜2019年12月(5ヵ月)
・上昇要因−−NY株高
・株価−−−20,110円〜24.091円
・上昇率−−19.8%

下落7.2020年2月〜2020年3月(2ヵ月)
・下落要因−−コロナショック
・株価−−−24.091円〜16,358円
・下落率−−32.1%

上昇8.2020年10月〜2021年2月(5ヵ月)
・上昇要因−−コロナバブル
・株価−−−22,948円〜30.714円
・上昇率−−33.8%

下落8.2021年2月〜2021年7月(6ヵ月)
・下落要因−−コロナバブル崩壊
・株価−−−30.714円〜27,272円
・下落率−−11.2%

上昇9.2023年1月〜2023年6月(6ヵ月)
・上昇要因−−インフレの本格化
・株価−−−25,661円〜33.772円
・上昇率−−31.6%

下落9.2023年6月〜2023年10月(5ヵ月)
・下落要因−−欧米のインフレ懸念
・株価−−−33.772円〜30,487円
・下落率−−9.7%

 そして、

上昇10.2023年10月〜現在(4ヵ月)
・上昇要因−−インフレの本格化 2
・株価−−−30,487円〜36.008円
・上昇率−−18.1%

となっています。

 データの羅列になってしまって
わかりにくくなってしまったので、
上昇1.から上昇9.までの
「上昇期間と上昇率」をまとめてみます。

「上昇期間」

上昇1.−−13ヵ月
上昇2.−−9ヵ月
上昇3.−−7ヵ月
上昇4.−−7ヵ月
上昇5.−−9ヵ月
上昇6.−−5ヵ月
上昇7.−−5ヵ月
上昇8.−−5ヵ月
下落8.−−6ヵ月
上昇9.−−6ヵ月

 こうしてまとめてみると、上昇期間は、

「5ヵ月〜9ヵ月」

ということがわかりました。
(例外が13ヵ月。)

 ということは、現在が「4ヵ月」なので、

「少なくとも、あと1ヵ月は上昇基調が
持続する」

ということになります。この調査からは、

「若干の調整を入れながら、FOMCが
利下げを開始するであろう『3月』か、
本決算が出尽くす『5月』くらいまでは
上昇基調が続くのではないか」

という推論が成り立ちます。

 次に、上昇率をまとめてみます。


「上昇率」

上昇1.−−63.1%
上昇2.−−30.3%
上昇3.−−50.5%
上昇4.−−87.6%
上昇5.−−44.2%
上昇6.−−25.4%
上昇7.−−19.8%
上昇8.−−33.8%
上昇9.−−31.6%

 こうしてまとめてみると、上昇率は、

「30%〜63%」

ということがわかりました。
(両端の「87.6%」と「19.8%」を例外
として除外しました。)

 ということは、現在が「18.1%」なので、

「少なくとも、上昇率が30%になるまでは
上昇基調が持続する」

ということになります。この調査からは、

「若干の調整を入れながら、

 30,487円 × 1.30 = 39.633円

くらいまでは上昇基調が続くのではないか」

という推論が成り立ちます。

 ここでの調査からは、「3月から5月に
向けて、上昇基調が持続する」という結果
が出ました。
 しかしながら、繰り返しになりますが、
「過度な楽観は禁物」です。

 次に、「下落率」をまとめてみます。

「下落率」

下落1.−−20.0%
下落2.−−16.6%
下落3.−−15.7%
下落4.−−21.8%
下落5.−−19.3%
下落6.−−15.7%
下落7.−−32.1%(コロナショック:例外)
下落8.−−11.2%
下落9.−− 9.7%
(コロナショックの下落率は、例外
とします。)

 最近の2つの事例の下落率が低めで、
10%前後ですが、それ以外の下落率は
「15.7%〜21.8%」です。

 ということは、仮に「39.600円」くらい
まで上昇したとしましても、その後には
「10% or 15% or 20%」
の下落が来るのではないか、ということに
なります。
 それぞれの下落率ごとに計算しますと。

・10% −− 35.600円
・15% −− 33.700円
・20% −− 31.700円

ということになりますので、最高値を
付けた後には、1月15日の高値の
「36,008円」よりは低い水準になることが
予想されます。

 ですから、ここは冷静に見守るべき
局面であろうと考えています。
 最悪の場合でも、「1回転見送るだけ」
なのです。
 私の経験では、アベノミクスのスタート
時に、あれほど一辺倒に上昇することが
予測できず、日経平均株価が「11,500円」
を超えた辺りで、多くの持ち株を売却して
様子見に徹したので、「1回転見送って」
しまいました。
 しかしながら、インフレ政策を確信し、
諸指標を確認した上で、2013年6月の
バーナンキショックの安値からは、
再始動することができました。
 ですから、「「1回転見送っても」、
チャンスはまたやって来ます。

「株式市場は逃げていかないよ」

というのは、こういう時に思い出すべき
言葉であろうと思います。

 この(3)での調査結果のとおりに、
これからも上がっていく可能性もあり
ますが、いつ下落に転じてもおかしくは
ないので、細心の注意が必要です。


<市況展望は以上です。>

 今回は、オマケがあります。


[2] 1989年バブルの高値は例外なので、
 「35年来の高値」は、意味がない

 最近、「バブル以来、35年ぶりの高値」
とか「38,900円のバブル超えも!?」
といった言説をよく耳にします。

 しかし、「1989年バブルとの比較」は
全く意味がありません。これが、結論で
あり、是非お伝えしたい真実です。

(以下では、参考資料と、その出典を
記載しますが、いずれも公式なデータ
ではありません。
 また、公式なサイトではないので、
削除されてしまうかもしれません。
 ですから、さくまでも「参考資料」
です。)

<理由 1>
 3分の2の銘柄が入れ替わっているから
(参考資料と出典
https://shikiho.toyokeizai.net/news/0/278175)

 1989年末における日経平均採用銘柄
(225銘柄)のうち、今も採用されている
のは、3分の1だけなのです。
 3分の2の銘柄は入れ替わっている
ので、比較可能性はゼロです。

(上では、上昇・下落の様子を調べる
ために、2005年から調べました。)

 たとえば、街で立派そうな服を着た
3人を選んで、その平均年齢を計算
したとしましょう。
 そして、その中でも一番立派そうな
服を着た人を1人だけ残して、2人を
入れ替えて、また別の立派そうな服を
着た人を2人呼んできて、その3人の
平均年齢を計算して比較しても、何ら
意味はないですよね。
 それと同じことです。


<理由 2>
「1989年バブル」は、めちゃくちゃの
バブルだったから
(参考資料と出典
https://money-bu-jpx.com/news/article030543/)

 1989年末の当時の日経平均のPERと
PBRの値を、やっと探し当てました。
 1989年の年末時点の日経平均のPER
の値は「61倍」で、PBRの値は「5.6倍」
でした。
 めちゃくちゃのバブルだったのです。
正常な高値の値と比べて「4倍」です。
 こんなのと比べて、「やっと追いつく」
とか「超えるかも!?」とかいうことに
意味は全くないと思います。

「1989年バブル」の高値は「38,915円」
でしたが、これは「正常値の4倍の
バブル」なので、もし正常であった
ならば、1989年末の日経平均株価の
水準は「9,700円くらい」だったはず
です。


<理由 3>
「1989年バブル」を度外視すれば、
日本の株価(日経平均株価)も
NYダウと同じように、長期の成長
軌道になる。
 これが正常な「成長経済」の軌道
だから
(参考資料と出典
https://www.nikkei.co.jp/nikkeiinfo/about/ourhistory/archives/nikkeiheikin.html)

 戦後開所来の日経平均株価(過去70年)
の年足チャートを、やっと探し当てました。
 これをご覧いただければ一目瞭然です。
「1989年バブル」が、いかに以上だったか
がおわかりいただけると思います。
 そして、この「1989年バブル」の部分を
度外視すれば、日本の株価(日経平均株価)
もNYダウと同じように、長期の成長軌道
になります。右肩上がりのトレンドが
浮き彫りになります。

 企業の目的は、「利益追求」です。社会
貢献もSDGsも、利益がなければハナシ
になりません。企業体の存続のためには
利益追求は必須です。
 そして、企業が継続的に利益を追求して
いく結果として、株価は長期的には右肩
上がりになるのです。
 これが正常な「成長経済」の軌道なのです。

 なお、<理由 1>で。「多くの銘柄が
入れ替わっているから、比較可能性はゼロだ」
と言っておいて、70年間で比較するのは
大いなる矛盾ですが、

「長期的にみれば、経済成長によって、
株価というのは、概ねこういった右肩
上がりになるものなのだ。そんな中でも
1989年バブルがいかに異常だったか」

を知っていただくために、この資料で
説明しました。


<結論>

 1989年バブルの高値は異常な例外
なので、「35年来の高値」は、意味が
ないです。そして、

「現在進行中の株高は、実質的には
すでに史上最高値レベルである」

というのが「知られざる真実」です。

 皆さん、そう心得て、市場と対峙
しましょう!


<今回は以上です。>


 市況展望の続きは2月1日に'foomii 
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