兜町大学教授の教え 無料メルマガ No.259 (2024年4月1日)


「今後の日経平均株価の行方は企業業績次第」


[0] 2つの講演会の告知をさせて下さい

(0-1) 早稲田大学での講演会の再告知です

 来週土曜日の4月6日に、早稲田大学の
高田馬場キャンパスのエクステンション
センターにおきまして、講演会に登壇
いたします。

 開催時刻は、13時10分から16時25分です。
途中に15分の休憩を挟んで、3時間の講義
を行います。

 早稲田大学では、私の講義を初めて受講
なさる方も参加なさいますので、基礎的な
内容から始めて、多少、応用的なことに
ついてもお話しします。
 この機に、基礎的なことを学び直したい
という方にオススメです。
 
 早稲田大学エクステンションセンターに
おきましては、過去に何度か登壇しており
まして、今年の1月27日も講演会に登壇
いたしました。その時の講義内容と重複
する部分もありますが、復習がてらに
お付き合いいただければと思います。

 また、私の講演会は、その都度、新しい
情報を加えながら、少しずつですが進化
して参りますので、新しい発見をして
いただけると幸いです。
 そして、最新の市況展望についても解説
しますし、現在進行中の株高についても
株式投資歴37年のベテランの視座からの
解説をする予定です。

 また、還暦前後までに「お金の自由」を
手に入れるための考え方について、私の
現時点までの経験を交えてお話しすることで、
皆様のご参考になればと思っております。
 もちろん、老後資金の形成とその運用
という観点から、堅実で安全な株式投資の
具体的な手法についてもお話いたします。

 お申し込み、その他の詳しいことは、
こちら↓のサイトをご参照下さい。

https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/62835/

 すでに受付は開始されています。
 前回1月27日も、一番大きい教室が
ほぼ満席になりましたので、お早めに
お申し込み下さい。

 なお、お問い合わせは、早稲田大学の
エクステンションセンター様に直接お願い
いたします。


(0-2) 4月20日に「早稲田大学 補講」と
 題した講演会を開催します

 また、4月20日(土)には、
「2024年4月 早稲田大学 補講」
と題しまして、Prof. SAKAKI塾主宰の
講演会を開催いたします。

 この「早稲田大学 補講」では、4月6日
(土)の2コマだけではお話しきれなかった
話題や、やや応用的な内容、そして、
「株式投資で負けない秘訣」や「今、注目
の個別銘柄」の検討など、盛りだくさんの
内容を予定しています。
 4月6日(土)の早稲田大学での講演会の
続編であり、応用編であるという位置づけ
です。
 今回は渋谷ではなく、「品川」で行います。

 詳細は、当サイトの「講習会受付」のページ

http://www.prof-sakaki.com/zemi/lecture/lecture_240420.html

をご参照下さい。

 このメールでも、場所と日程と料金等の
要点部分をお知らせいたします。


<以下は、開催告知の要点です>

場所:東京・品川
   TKP品川カンファレンス annex
   「カンファレンスルーム 8」

日程:4月20日(土)13時30分〜16時40分
    (途中に10分程度の休憩1回を含む。)

予定内容:
1.市況展望
2.株式投資で負けない秘訣
3.「パッシブ投資」の最新データについて
4.長期的に相場の柱になる「インド関連銘柄」
5.今、狙える個別銘柄の検討
6.サカキ式デイトレの手法と要点
7.質疑応答(時間があれば。)

料金:
基本料金 ----- 25,000円
準塾生割引 --- 20,000円
本塾生割引 --- 15,000円
VIP塾生割引 ---10,000円

<開催告知の要点は以上です。>


 60名様程度の人数限定で、先着順です。
このメルマガの読者様には、先行予約枠を
設けます。
 20日も先のことですが、先着順ですので、
お早めにお申し込み下さい。

 お申し込みは、メールにて!

 メールのタイトルを「4月20日 受講希望」
としていただいて、

・お名前(ふりがなも付記して下さい)
・ご年齢
・ご住所
・Prof. SAKAKI塾の塾生様か否か

を明記の上、sakaki@prof-sakaki.comまで
どうぞご一報下さい。折り返し、受付確認
のメールを差し上げます。

 この件につきましては、4月15日に配信
予定のメルマガでも再度、リマインダー
としてご案内をさせていただく予定です。


[1] 市況展望(執筆日時:4月1日  時)

(1) 3月1ヵ月を振り返ってみます。

 周知のとおり、3月も22日に日経平均
株価が史上最高値を更新し、「41,087円」
に達しました。
 3月は「39,254円」で始まり、12日に
「38,271円」まで約1,000円下がりました
が、そこから上昇して、22日に「41,087円」
まで上がりました。そこからは高値圏での
ジリ貧となり、29日の終値は「40.369円」
でした。
 3月は27日が、3月決算企業の配当の
権利落ち最終日でしたから、28日と29日
の水準が27日の終値(40,762円)よりも
0.8%(←半期の平均的な配当利回り。
金額ではおよそ326円)ほど下がるのは
理論的に妥当です。
 ですから、日経平均株価は実質的には
「高値圏でのもみ合いが続いている」
といったところです。


(2) 前回の(3月1日における)予想

 前回のメルマガ(3月1日配信)では
次のように予想しました。

「3月1日に、ほぼ4万円になりました
ので、目先は調整入りする可能性が高い
です。
 そして、3月19日以降の1週間程度は
再び株高になりそうです。3月19日までは
日米の金融政策の発表を見据えて調整と
なりやすく、それ以降は短期的な「配当
狙いの株価上昇」が起こる可能性がある
からです。」

 そして、実際の日経平均株価はというと、
3月7日までは4万年を挟んで高値での
もみ合いが続きましたが、7日から15日
までは調整地合いとなり、38,000円台
前半まで下落。
 そしてそれ以降、22日までは上昇基調
となりましたので、概ね予想通りの展開
となりました。


(3) インフレ経済は、当分続く

 そして、最も気になるのは、「今後の
日経平均株価の行方」です。

 今年に入ってからの日経平均株価の
株価推移と、世の中の風潮を観察して
きまして、私が今、とても強く感じて
いるのは、
「(2013年の年初からの)アベノミクス
の開始の時と雰囲気が似ている」
ということです。

 すなわち、
「株価の先高感が顕著になり、事前の
想定以上に日経平均株価が上がって
いるのに、なかなか日経平均株価が
下がらない」
という状況が展開しているのです。

 では、そのアベノミクス開始後の
株高の後には何が起こったかを検証
してみます。

・アベノミクス開始前の安値
 2012年11月25日の「8,160円」

・アベノミクス開始後の高値
 2013年5月23日の「15,942円」

・2013年5月23日にバーナンキ
 ショック発生
 それまでの半年間の上昇率は
 「95%」

 これを現在から過去半年間に当て
はめると、

・2023年10月4日に「30,489円」
 の安値を付けた。

・2024年3月22日に「41,087円」
 の高値を付けた。
 それまでの半年間の上昇率は
 「35%」

 ですから、アベノミクスの時に
比べれば「急上昇率」は、まだまだ
「3分の1強」だということがわかり
ます。

 そう考えますと、「値幅的には」
まだもっと上がってしまうことも
考えられますが、「日柄的には」
上昇が始まってからすでに半年近くの
時間が経っていますので、3月22日に
付けた高値が当面の高値となり、
調整期間に入る可能性があるとも
考えられます。

 そして、

・2013年6月13日にバーナンキ
 ショック発生後の安値「12,415円」
 を付けた。
 それまでの21日間の下昇率は
 「22%」

ということから、今回も近日中に
何らかのショックが起こるとすれば、
「比較的大きな下落に見舞われる」と
いうことも予想できますが、今までの
ところでは、急上昇率がアベノミクス
の時の「3分の1強」ですので、下落
率も「3分の1強」の「10%くらい」
ではないかと予想されます。

 そして、アベノミクス開始の時との
比較に限界があるとすれば、それは
「株価水準が3.74倍も異なる」という
ことです。
 上にもあるように、アベノミクス
開始の時の日経平均株価は「8,160円」
であり、今回の起点は「30,489円」
ですから、株価水準が3.74倍も異なる
のです。

 そこで、アベノミクス開始の時の
日経平均のEPSの値を調べてみますと、
「597円」でした。
 今回の起点(30,489円、2023年10月
4日)の時の日経平均のEPSの値は、
「2,079円」ですから、日経平均のEPS
の値も3.48倍になっていることが
わかりました。

 ということは、
「アベノミクス開始の時との比較
には限界がある」
ということは、あまりないという
ことになります。

 すなわち、今後の日経平均株価の
行方について、論理的には次のような
ことが立論できます。

<シナリオ1>
 日柄的には、上昇期間がすでに
かなり長くなっているが、値幅的
には半年間の急上昇率としては、
まだ少ない方なので、もう少しの間、
上昇基調が持続する。

<シナリオ2>
 日柄的に、上昇期間がすでに
かなり長くなっているので、近日中に
「10%くらい」の株価調整(下落)が
発生するのではないかと予想されます。

 しかしながら、アベノミクス開始の
時もそうであったように、

・インフレ誘導政策が持続し、

それによって、

・企業業績の増加傾向が続けば、

日経平均株価は、<シナリオ2>の
ような調整はあったとしても、趨勢
的にはこれからも「右肩上がり」に
なっていくと考えられます。

「政府債務の希釈化」という大きな
政策目的がありますから、

・インフレ誘導政策は持続するでしょう

 ですから、注目すべきは、

・企業業績の増加傾向が続くかどうか

です。
 その意味で、4月下旬から5月中旬
にかけての企業業績の発表内容の重要
性は一段と増していると考えられます。

 もし企業業績の増加傾向が顕著に
なった場合には、日経平均株価は
さらなる高みを目指すことになりますし、
逆に、企業業績の増加傾向に翳りが
みられれば、調整が長引くことになる
でしょう。

 4月下旬から5月中旬にかけての
企業業績の発表には、大注目です。


<今回は以上です。>





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