兜町大学教授の教え 無料メルマガ No.261 (2024年5月15日)


「最新刊が発売になります。出版記念講演会も開催します」


[0] まずは、出版記念講演会の告知をさせて下さい

 6月15日(土)と翌16日(日)に、
「50代からのトレーダー入門 出版記念講演会」
を開催いたします。

 この「出版記念講演会」では、5月17日に
発売になる、拙著の最新刊
「50代からのトレーダー入門」
の内容はもちろんのこと、著書だけではお伝え
しきれなかった話題や、著書には書けなかった
「ここだけの話」、そして、3月下旬に原稿を
書き終えてから6月中旬までの最新の情報、
さらには「今、注目の個別銘柄」の検討など、
盛りだくさんの内容を予定しています。

 詳細は、当サイトの「講習会受付」のページ

http://www.prof-sakaki.com/zemi/lecture/lecture_240615.html

をご参照下さい。

 このメールでも、場所と日程と料金等の
要点部分をお知らせいたします。


<以下は、開催告知の要点です>

場所:東京・渋谷
   TKP渋谷カンファレンスセンター

 会場への交通アクセスの詳細は、
こちら↓をクリックしてご参照下さい。
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gc-shibuya/access/


日程:土曜日か日曜日のいずれか1日にご参加下さい。

<土曜日開催> 6月15日(土)13時20分〜15時30分
    (途中に10分程度の休憩1回を含む。)
 部屋は、4階の「4E」です。
 定員は「33名様」で、満席になり次第、受付を終了します。

<日曜日開催> 6月16日(日)13時20分〜15時30分
    (途中に10分程度の休憩1回を含む。)
 部屋は、4階の「4B」です。
 定員は「53名様」で、満席になり次第、受付を終了します。


予定内容:
1.市況展望
2.明るい将来のための株式投資
3.「安定高配当銘柄への投資」について
4.長期的に相場の柱になる「インド関連銘柄」
5.今、狙える個別銘柄の検討
6.サカキ式デイトレの手法と要点

料金:
基本料金 ----- 25,000円
準塾生割引 --- 20,000円
本塾生割引 --- 15,000円
VIP塾生割引 ---10,000円

<開催告知の要点は以上です。>


 お申し込みは、6月13日までにメールにて!

 メールのタイトルを「出版記念講演会 受講希望」
としていただいて、

・お名前(ふりがなも付記して下さい)
・ご年齢
・ご住所
・Prof. SAKAKI塾の塾生様か否か

を明記の上、sakaki@prof-sakaki.comまで
どうぞご一報下さい。折り返し、受付確認
のメールを差し上げます。


[1] 最新刊の目次です

 17日の発売に先駆けまして、最新刊の目次を
お知らせいたします。

 本書は、前々著と前々著の続編であり、3部作
の集大成です。前著で書いた「退職後のデイトレ」
についても、さらに詳しく書きました。

「50代からのトレーダー入門」

<目 次>

まえがき
・「本書に、私の投資のすべてを書きました」
・「美味しい人生」を送るための資産運用
・50歳からの株式投資ロードマップ
・老後のデイトレをおすすめする「3つの理由」


第1章 これから日本で何が起きるか
 −お金について始めに知っておきたい大事な話−

・住宅ローンに隠された変動金利の地獄
・あなたの家計は大丈夫?
 迫りくる「住宅ローン破産」
・これからは日本も世界もインフレが基本です

<MOTO教授の投資コラム 1>
 「複利のチカラ」で「億り人」計画


第2章 誰も教えてくれない「かしこい老後対策」
 −70代で「美味しい人生」を送るために、
  50代・60代でやっておくこと−

・なぜ私たちの給料は上がらないのか
・21世紀をかしこく生きる現役世代のための
 「3本の矢」
・FIREの思わぬ落とし穴
・「美味しい人生」を転職で叶える
・仕事を辞めてもリバウンドしてしまう
・今、「FIRE卒業生」が増えている理由
・かしこい人生計画の立て方
 おすすめ! 3つの老後対策 (1) 居住地確保
 おすすめ! 3つの老後対策 (2) 金地金の購入
 おすすめ! 3つの老後対策 (3) 副業と運用

<MOTO教授の投資コラム 2>
 株式市場の奥深さに魅了されて


第3章 新NISAで成功する人、失敗する人
 −9割の投資初心者が見逃す「落とし穴」−

・新NIS制度について、ちゃんとわかっていますか?
・なぜ「新NISA制度」は流行らなかったのか
・「新NISA制度」ブームに乗るのは損?
・「非課税や税の優遇」はただのオマケ
・投資には始めるべきタイミングがある
・「新NISA制度」にうってつけの投資銘柄
・「1年以上保有する銘柄」には大きなメリット


第4章 初心者必見! 科学的に正しい
   「株式投資の必勝講座」

・株式投資で負けないための原理原則
・日経平均株価に見る6つの転換期
・インフレ期に投資をしないと、損をする
・株式投資で負けない株の買い方
  (1) 1つの銘柄にしぼらない
・株式投資で負けない株の買い方
  (2) 損切りをしなくてもよい銘柄だけ買う
・株式投資で負けない株の買い方
  (3) 安定高配当銘柄しか買わない
・株式投資で負けない株の売り方
 「後出しじゃんけん」
・優良銘柄を見分けるコツ
 「数値的なもの」を信用せよ
・損をしない投資家は、ブームには乗らない
・投資は博打じゃない
・ダメな企業を見分ける3つのコツ
・「優良企業の株」を安い時に買う
・失敗しない「ナンピン買い」のタイミング
・買ってもよいETFと、避けるべきETF
・株を買う前に、「いくら投資するか」
 を決めておく
・利益を確定させるために「得切り(とくぎり)」
 をする

<MOTO教授の投資コラム 3>
 知っていると意外に得する! 株式用語解説


第5章 負けない投資家は、投資先をこう決める
 −実践編! 銘柄売買の具体的な手法−

ステップ1 投資対象企業を約230社にしぼる
ステップ2 投資対象企業を高配当な15社にしぼる
ステップ3 「買いの目標株価」と「ナンピン買いの
       目標株価」を決める
ステップ4 安定高配当銘柄のデータ一覧表の作成と
      その運用

<MOTO教授の投資コラム 4>
 「出来高の謎」が解けた!


第6章 定年を迎えたら「とにかく明るいデイトレ」!

・50代、60代でも間に合う、老後のデイトレ必勝法
・ヒマだから、デイトレしてみた
・デイトレを始める前にするべき
 「イメージトレーニング」
・自分にあった指標を見極める
・株式投資未経験者がいきなりデイトレに
 挑戦するのは危険!
・デイトレでも「無敗」は叶う
・初公開! 夢のようなデイトレ成功体験記
・デイトレで勝ち続けるためのマインドセット
・1日2〜3時間程度でよい


第7章 60歳からのデイトレは頑張らない!
 −「1日3時間」で5年後には億万長者に−

・デイトレの利益 = 時給10万円
・毎日2時間だけ! 「サカキ式デイトレ人生」
・老後の資金を台無しにしない「堅実な銘柄選び」
・大公開! 「私がデイトレで勝ち続けられているワケ」
・老後のデイトレは「頑張るな!」

<MOTO教授の投資コラム 5>
 長期投資とはバイ&ホールドではない


第8章 【超上級者編】デイトレ実践講座!

・デイトレは2つのテクニカル指標をおさえればよい!
・チャートで見る「デイトレの売買タイミング」
・上級者必見! デイトレで連勝する秘訣

あとがき

<以上です。>


[2] 市況展望 (執筆日時:5月15日 19時)

(1) 過去1ヵ月を振り返ってみます。

 過去1ヵ月の間では、4月19日に付いた
「36,733円」が直近の安値となっています。
3月22日に「41,087円」の史上最高値を
付けてから、4月19日の安値(36,733円)
までで「10.6%」の下落です。
 4月19日の後は緩やかな上昇基調が
続いていますが、これまでの戻り高値は
「38,863円(5月7日)」で、上昇率は
「5.8%」しかなく、反発の勢いが乏しい
といった状況です。
 4月15日の始値が「39,056円」で、
5月14日の終値が「38,356円」ですので、
1ヶ月で「1.8%」の下落です。


(2) 下落率のデータ

 2013年1月からの12年4ヶ月の間には
主立った下落が「45事例」ありました。
それらを集計すると、次のようになります。

・まず、12年4ヶ月で「45事例」ですから、
 下落期は「1年に3.6回」起こるという
 計算になります。

・下落率の大きさ別の頻度
  3%超 10%未満 −−− 30事例
 10%超 15%未満 −−− 12事例
 15%超 20%未満 −−− 0事例
 20%超  −−−−−−− 3事例

 今回の「10.6%」の下落は、下落率が
大きい順に並べて、45事例中の「14位」
です。
 まぁまぁ大きめの調整です。

・下落率の分布の詳細
  3%超 10%未満(30事例)−  3.5%〜 9.7%
 10%超 15%未満(12事例)− 10.6%〜14.6%
 15%超 20%未満(0事例)
 20%超 −−−−(3事例)− 21%、25%、32%

・下落率が10%超の事例の詳細 (時系列順)
2013年4月〜 (10.6%) バーナンキ・ショック
2014年9月〜 (11.2%) 消費税増税
2015年7月〜 (14.6%) チャイナ・ショック1
2015年8月〜 (11.5%) チャイナ・ショック2
2015年12月〜 (25.3%) 世界同時株安
2016年5月〜 (13.2%) BREXIT・ショック
2018年1月〜 (14.5%) パウエル・ショック
2018年10月〜 (21.1%) NY株安
2020年1月〜 (32.1%) コロナ・ショック
2021年3月〜 (11.6%) コロナバブル崩壊
2021年9月〜 (10.6%) 岸田・ショック
2022年1月〜 (10.8%) 米利上げ1
2022年2月〜 (10.8%) 米利上げ2
2022年8月〜 (11.2%) 米利上げ3
2024年3月〜 (10.6%) 今回

 このように整理してみますと、今回の
「10.6%」の下落は、2013年5月下旬に
発生した「バーナンキショック」に匹敵
する規模の下落であり「中規模か、やや
大きめ」の下落であるとわかります。

 そして、「10.6%〜11.2%」の下落は
比較的よく起こっています。
 また、コロナ・ショック以降は6回の
調整が起こっていますが、いずれも下落
率は「10.6%〜11.6%」です。
 ですから、今回の「10.6%」の下落で
当面は底打ったとも考えられますが、
これまでには、底打ち後にも数%の戻り
を示現した後に、もう一度下落する事例
も2つありましたので、予断を許せません。

<底打ち後に、もう一度下落した事例>

・2015年7月〜(14.6%) と 2015年8月〜(11.5%)
・2022年1月〜(10.8%) と 2022年2月〜(10.8%)


 「11.6%」以上の下落率の事例には、
何らかの「ショック」か、それに類する
事由が発生しています。
 今回の下落も、ここで止まれば「中規模
か、やや大きめ」の下落ですみますが、
これで下げ止まらないと、「AI・半導体
バブル崩壊」といった名前が、後から付く
ような大きな下落に発展してしまいます。
 4月19日の安値からの戻りが鈍いのが
気がかりです。


(3) 今後の日経平均株価の動向

 前回(4月16日配信)のこのメルマガに、

「5月15日までの日経平均株価の動向は、
ズバリ、企業業績次第です。」

と書きました。
 そして、その「企業業績」がほぼ出揃い
ました。
 5月15日の時点における日経平均の
EPSの値は「2,238円」です。
 4月15日の時点における日経平均の
EPSの値が「2,301円」でしたから、
およそ「2.7%」の減益です。
 4月15日の日経平均株価の終値が
「39,232円」で、5月15日の終値が
「38,385円」で、およそ「2.2%」の
下落率です。
 そして、4月19日に付いた日経平均
株価の直近の最安値の「36,733円」と
4月15日の時点における日経平均株価
(39,232円)を比較すると、およそ
「6.4%」の下落です。
 この点からは、4月19日に付いた
日経平均株価の直近の最安値で、企業
業績の減益分は、先行的に織り込まれた
と考えることもできます。


(4) 日経平均株価の先行きについて

 企業業績は、ほぼ出揃いましたので、
これからは、
・アメリカの金融政策
・為替の動向
・景気とインフレの動向
に市場の関心が向いていくのではないか
と考えられます。
 これらの中でも、日本において特に
注視すべきなのは、「インフレの動向」
であろうと考えています。

 5月15日の終値における日経平均の
PERの値は「17.15倍」で、PBRの
値は「1.47倍」です。これらの値は
相対的にはかなり高めの水準です。
 そして、ROEの値は「8.6%」まで
下がっています。ROEの値に関しては
コロナショックの翌年2021年の5月以降、
「8.5%〜9.2%」の水準で推移してきて
おり、コロナ期以来の最低水準まで
下がっています。

 PERの値が高くて、ROEの値が低い
ということは、やはり企業のEPSの水準
が低いということなのです。
 このような状況で、再び株高になると
すれば、その要因としては「インフレの
加速」しか思い当たりません。

 今年の3月以降、日経平均のEPSの
値は「16.21倍(4月19日)」が安値で、
「17.74倍(5月7日)」が高値です。
 今後も、このレンジで推移すると
すれば、今後の日経平均株価のボックス
圏は、「36,300円〜39,600円」という
ことになります。
(2,238円 × 16.2 = 36,256円
 2,238円 × 17.7 = 39,612円)

 何らかの新たな大きなショックが
発生しなければ、現状の企業業績から
は、日経平均株価は4月19日に付いた
安値(36,733円)が安値圏で、上は
「39,600円前後」までということに
なります。

 今後、資産インフレが強まるか、
外国人投資家の買いが活発化する場合
には、このレンジを上に抜ける可能性
もあります。
 また、今回の決算における輸出企業の
今後の想定為替レートは「1ドル=145円」
近辺に設定されているようですので、
「1ドル=145円」までの円高が進行しない
場合には、夏の第1四半期決算時期か、
秋の第2四半期決算時期に為替メリット
による業績の上方修正も起こり得ます。

 さらには、中国経済が一旦は底入れする
場合にも、日経平均株価にはプラス要因と
なります。中国経済が復調する場合には、
投資資金が日本から中国にフライトする
というマイナス面もありますが、日経
平均株価が下がったところには、すかさず
買いが入るでしょう。
 また、中国経済が本格的に復調した
場合には、その経済規模と影響力は絶大
なので、日経平均株価にもプラスの影響が
あると考えられます。

 こういった先高期待が具現化すれば、
日経平均株価は再度「40,000円」を超えて
くる可能性もありますが、これらの先高
要因が具体化しなければ、日経平均株価は
当面、今年の夏までは、「36,300円〜
39,600円」というレンジ内でのボックス圏
相場になるのではないかと予想しています。


<今回は以上です。>





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