Q. 「13週移動平均線の微分係数が−から+に転じるとき」というのを発見するには、どうしたらいいのでしょうか。

A.13週移動平均線の微分係数がマイナスからプラスに転じるというのは、「13週移動平均線の傾きが下向きから上向きに転じる」ということです。正確に言えば、今週末の株価が13週前の週末の株価を超えると、「13週移動平均線の傾きが下向きから上向きに転じる」ことになるのです。
 そして、「そういうタイミングの時に底値を確認できることが多い」のです。
 もちろん、必ずしもそのタイミングが底値になるとは限らず、それよりも幾分か前だったり、後だったりもしますが、総じて言えば、「13週移動平均線の傾きがマイナスからプラスに転じる時」が、「『底値圏』が確認されることが多い」というわけです。

 13週移動平均線の傾きが−からプラスに転じる時を検知するには、「エクセルでデータを計算して見つける」方法と「チャ−トを手で書いて発見する」方法がありますが、「チャートを手で書いて発見する」方法の方が有効です。チャートを手書きしていると、13週移動平均線を定規で書き込む際に、徐々に傾きが変わっていくのを手に取るように感じることができます。「もうすぐだな〜。」ってな具合です。
ただし、チャートには、いわゆる「だまし」というのがありますので、注意が必要です。この「だまし」とは、「13週移動平均線の傾きが−からプラス」に転じると見せかけて、株価が、また下がり始める現象をいいます。
ですから、この「だまし」にハマるのを避けるためにも、PBRやEPSの変化率、5年来高値からの下落率などを参考にします。
そして、13週移動平均線の傾きが−からプラスに転じる時も大切ですが、その前に、事前に個別ケース分析を行い、PBRやEPSの変化率などを勘案して、安値を予測しておきます。この両方(13週移動平均線と事前の安値予測)を用いて、妥当な買い値がいくらなのかを判断します。




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