Q. Prof.サカキ式投資法では、銘柄選択基準の1つに「BPS が1,500円以上」というのがありますが、BPSを銘柄選択基準に用いる理由を教えてください。
 BPSは、発行済株式数や株式分割によって簡単に変わってしまうので、銘柄選択の基準には必ずしも適さないとも考えられるのですが、いかがでしょうか?

A. BPSに限らず、全ての指標は変化します。ですから、変わってしまうから不適当ということにはならないでしょう。
 そして、BPSが大切である理由は、それが「1株当たりの企業価値」を表しているからです。
 また、BPSは「株主の出資額」と企業の「内部留保」の合計額を表しています。つまり、企業が「1株の中に貯金している額」がいくらあるかを示しています。これが大きければ大きいほど、その企業は真面目で安全なのです。
 さらには、「内部留保」は金額ベースで見るのではなく、「1株当たり」で見なければなりません。金額だけが、やたらに大きくても、株主が問題にすべきなのは、「1株当たりをいくらで買うか」だからです。
また、BPSは株式分割によって簡単に変わってしまうのですが、「1株当たりの企業価値をある程度高い数値で維持している会社である」ということが重要なのです。




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