A. 鋭いご質問です。
市場全体の株価位置を考慮するツールとして、拙著「株式投資 必勝ゼミ」に「PBRデフレータ」に関する記述があります。この「PBRデフレータ」によって、各銘柄の底値圏をある程度把握できます。すなわち、「市場平均のPBR」に連動しながら、各銘柄の底値圏をとらえていくのです。高値についても同じようなことが言えます。
また、同書(「株式投資 必勝ゼミ」)に著した「個別銘柄のケース分析」の手法を用いる場合、個々のデータには、市場全体の株価位置は織り込まれていることになります。ですから、あとは個別の事例を判断する場合に、その時々の市場全体の株価位置を考慮に入れながら、次の高値や安値を予測していくことになります。
なお、2010年発刊の「本気で『株』で1億円!」(ダイヤモンド社刊)では、市場全体のトレンドに合わせた「水準調整」の考え方についても紹介しています。 |